死が消滅する社会
藤井 亮佑 · 関西学院大学出版会
近代化で死別や看取りはいかに変容したのか。遺品整理業へのフィールドワークからエスノグラフィーを描き出し、そこに死の個別化を見出す。補論で死のゲゼルシャフト化に抵抗する試みの紹介も。 序 文 図表一覧 第一章 死への社会学的アプローチ 一 無形の死 二 死と有形のモノ─死の意味づけ 三 死の近代的側面─モノと死の意味の変容 (1) 死の商品化・産業化 (2) 死の医療化 四 死の社会学の理論枠組みに向けて (1) 死別研究批判 (2) 死と社会秩序 第二章 死の社会的処理の論理 一 モノの交換形式 (1) 等価交換 (2) 象徴交換 二 社会類型と死 (1) ゲマインシャフトは死者こそ砦 (2) 物象化─ゲゼルシャフトの交換原理 (3) 死のゲマインシャフト化/ゲゼルシャフト化 三 死別の悲哀 (1) 供犠の喪失 (2) 死別のアノミー 第三章 現代社会の死・家族・所有物 一 家族の現代的変容─単独世帯化 二 家族と所有物 (1) 家族と共有財産 (2) 私的所有からみる個人化─市場・法 三 所有物へのゲゼルシャフトの論理の浸透 四 生活空間からの死と死者の排除─遺品の意味の変容 第四章 遺品整理業のエスノグラフィー 一 遺品整理業の登場 (1) 死の産業化の拡大 (2) 最初の遺品整理業 (3) 資格化にみる遺品整理の均質化 二 遺品整理業の作業事例 (1) 遺品整理業B (2) 遺品整理業C (3) 孤独死と遺品整理業 (4) リユース事業にみる遺品 三 小括 第五章 死の個別化 ── 結語 一 議論の振り返り 二 贈与なき遺品 三 終活のメンタリティ 四 死の個別化 補 論 ゲゼルシャフトで死が見出されるとき ── ボルタンスキーの試み 一 消滅に抗する想起の力 二 ボルタンスキーによる虚構の死 三 神話作用への賭け 参考文献 あとがき 索引
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