中央構造線断層帯2
岡田 篤正 · 古今書院
近畿地域の中央構造線断層帯の周囲には「近畿三角帯」をはじめ活発な活断層が連続的に配列し、地震、地すべり、家屋倒壊等の危険を内在している。近辺では過去には734年機内・七道諸国地震(M7.1?7.5)、745年天平地震(M約7.9)、868年播磨(国)地震(M7.0以上)、1185年元暦地震(M7.4)、1325年正中地震(M6.5以上)、1586年天正地震(M7.8以上)、1662年寛文近江若狭地震(M7.1?7.6)、1854年伊賀上野地震(M7.1以上)、1909年江濃(姉川)地震(M6.8)、1927年北丹後地震(M7.3)、1995年兵庫県南部地震(M7.3)など巨大地震が発生し、幾多の大災害を被ってきた。また、2016年熊本地震(M6.5および7.3)、2026年令和8年熊本地震(M7.1)は布田川?日奈久断層の活動によるものと判断され、この断層は中央構造線断層帯の延長上に位置し島弧中央断層と認定されている。一方、建設・道路工事、都市・宅地開発等により土地が改変され、断層面が消失しつつある。近畿地域の断層面の形状、活動時期・間隔、地下構造等について蓄積された調査・研究成果、及び前書の四国地域を含めて中央構造線断層帯の全体をまとめた。今後のさらなる研究・調査の礎として、また地震や地すべり等の防災のために、地理・地質研究者、地盤・地質調査実務者、防災関係者必携
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