宗教のアメリカ
藤本 龍児 · 岩波書店
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現代文明のモデルとして世界に君臨したアメリカで、福音派など宗教勢力が注目を集めている。しかし、リベラルへの反発や人種問題といった分断の背景にある宗教的原動力を、私たちは正しく理解できているだろうか。建国以来の歴史やその基層にあるユダヤーキリスト教的世界観から、私たちの知らないアメリカが見えてくる。 序 章 「アメリカ」観の死角 一 見過ごされる「宗教」 二 ドストエフスキーが渇望した〈水晶宮〉? 三 近代と日本における盲点 第1章 「世俗化」の実態 一 最初の躓き 二 「見えない宗教」への注目 三 「世俗派vs.信仰派」? 第2章 起源神話とピューリタニズムーーアメリカの基層 一 ピルグリムと多元社会 二 「丘の上の町」--アメリカの使命感 三 ニューイングランド社会の理念と弛緩 第3章 大覚醒と啓蒙思想ーー公共空間の形成 一 近代科学と信仰復興ーー自然哲学の転換 二 巡回伝道師と市民社会 三 啓蒙的理性の届く場所 第4章 独立革命と建国の理念ーー宗教的原動力 一 自然法とヘブライ的分離主義 二 共和主義と千年王国思想 三 建国の理念ーー「多からなる一」「神はわれらの企てを支持した」 第5章 第二次信仰復興と技術文明ーー自然観の変容 一 〈理性信仰〉とフロンティアにおける回心 二 アメリカン・ルネサンスと技術文明 三 悪の由来と「エクセルショー!」--栄光と暗闇 第6章 分断される共和国ーー内戦から文化戦争へ 一 「アメリカ全体の罪」--奴隷解放運動、南北戦争、公民権運動 二 「宗教リベラル/宗教保守」の形成ーー「福音派」の展開 三 リベラルによる「政教分離」の見直し 第7章 「キリスト教文明」の伝道ーー自己像の転換 一 デモクラシーと「明白な天命」 二 全体主義との戦いーー「世界の終わり」と「テクノロジー文明」 三 「歴史の終わり」と「文明の(内なる)衝突」 終 章 二一世紀の展望と世俗主義の終わり 一 企業家精神とハイパーモダニティ 二 「ポスト世俗化」論ーーリベラリズムと公共宗教の再編 三 「ユダヤーキリスト教」的世界観と複数の近代 あとがき 参考文献
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