こころへの旅
辻和彦 / 磯崎康太郎 / 一瀬真平 · 春風社
「文学」が「こころ」を救済する。「こころ」が「文学」に命を与える。古今東西の文学テクストを「内なる闘い」「外なる戦い」という2つの視点から読むことで、人のこころが抱える「葛藤」のありように迫る、9つの論考。 序章 内なる闘い、外なる戦いーーユーディット物語における生と死【磯崎康太郎】 第1部 内なる闘い 第1章 マーク・トウェインとチャールズ・ディケンズーートラウマの共鳴【一瀬真平】 第2章 娘の心、親知らずーージャメイカ・キンケイド『アニー・ジョン』にみる母と娘の諍い【岩瀬由佳】 第3章 鏡に写るのは誰(へ)のこころかーー川端康成の「化粧」と「水月」【平井裕香】 第4章 兎のアドルフはなぜ「恍惚と懊悩に白眼をむく」のかーーD・H・ロレンスのagony論【大山美代】 第2部 外なる戦い 第5章 「考える人」のポーズをとる巨大ロボットと「進軍」するライオンたちーーフランス解放における「不都合な真実」を寓意するアニメーション映画【松田和之】 第6章 「力なき武器」としての印象主義小説ーーヘアマン・バング『ティーネ』と一八六四年の破局【奥山裕介】 第7章 失語、あるいはポストソヴィエト・トラウマーーアカ・モルチラゼ『ナゴルノ=カラバフへの旅』【五月女颯】 終章 戦争に行かなかった兵士ーーエドガー・アラン・ポーが抱えたPTSD、あるいはその可能性【辻𠄀和彦】
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