バンスのアメリカ
飛田臨太郎 · 日経BP 日本経済新聞出版
トランプを「踏み台」にする男たち。 いまアメリカでは、「ニューライト」と呼ばれる新しい保守勢力が急速に台頭している。その中心にいるのが、副大統領J.D.バンスだ。ラストベルトの貧困家庭に生まれ、薬物依存や家族崩壊を経験しながら、海兵隊、イエール大学、シリコンバレーを経て、アメリカ政治の中枢へと上り詰めた人物である。 しかし本書が描くのは、一人の政治家の成功物語ではない。 バンスを支える思想家、政策立案者、テック業界の有力者たちは、自由貿易、グローバリズム、移民政策、対中戦略、同盟関係といった戦後アメリカの常識そのものを塗り替えようとしている。彼らは何を目指し、なぜ多くの支持を集めているのか。 日本経済新聞ワシントン支局記者である著者が、現地取材とキーパーソンへのインタビューをもとに、「トランプの次」を動かす人々の実像に迫る。 ・なぜバンスはトランプの後継者候補と目されるのか ・「ニューライト」とは何者なのか ・米中対立はどこへ向かうのか ・台湾有事で日本に何が求められるのか ・アメリカは同盟国との関係をどう変えようとしているのか ーー世界の次の10年を読み解くための必読書。 「トランプ後」を知ることは、「日本の未来」を知ることでもある。ニュースを追うだけでは見えないアメリカ政治の深層が分かり、これからの世界情勢を長期視点で読み解く力が身につく。 投資家、経営者、ビジネスパーソン、国際情勢に関心を持つすべての人のための、新時代のアメリカ入門書。 はじめに アメリカ政治の変遷 第1章 ヒルビリーが作る政治理念 2024年夏、姿を現したニューライト 母から言われた「小便をくれ」 銃を撃つ祖母が見せた「哲学」 見いだしたヒルビリーとしての「誇り」 競争主義の超克 イエールから動き出した野望 「ヒトラー」と呼んだトランプとの接近 ひた隠すトランプとの切れ目 第2章 MAGAとニューライトの結節 なぜバンスなのか? MAGAを怒りから思想運動へ [COLUMN1] 絶望死の今 思想の核は「ポスト・リベラリズム(ス)」 大統領への道 アメリカ250年で6回目の政界再編に活路 [COLUMN2] 歴史は韻を踏むのか 110年前の「アメリカ第一」 第3章 ニューライトを動かす3つの思想 共同体の再生 西洋文明とカトリック社会思想 中国が作った「ポスト新自由主義」派 テクノリバタリアン 呉越同舟の船を漕げるのは誰か [COLUMN3] 伴走者かライバルか 大きくなったマルコ 第4章 ブレーンは語る オレン・キャス ニューライト改革は「10年単位」 パトリック・デニーン トランプ氏はただの「乗り物」 アンドリュー・ベック アメリカへの移民は「英語習得が条件」 第5章 ニューライト政権で、どう変わる トランプ後の未来 屈折した欧州への愛 戦争嫌いのバンス 日本はどうなる? 台湾防衛へ同盟国に求める自立と負担 労働者のための資本主義 ニューライト経済革命とは 米中はデカップリング路線に トランプより厳しい脱中国 [COLUMN4] バンス・ルビオ政権なら 誰が重用されるか? おわりに
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