地下水汚染
猪瀬聖 · KADOKAWA
宮古島で支援学級の教室が足りなくなっているーー環境問題を追うジャーナリストは見知らぬ人からの一通のメールをきっかけに取材を始める。 見えてきたのは、静かに化学物質に侵食される「豊かな水資源の国」の姿だった。 東京都多摩地区、大阪府の企業城下町、四万十川流域など日本各地を取材。 その実態を明らかにしながら、世界と比べて格段にゆるい日本の規制について考察する。 第一章 発達障害児44倍増の衝撃 統計では語れない事実 子どもの数が減っているのに教室が足りない 急増する「配慮の必要な子」 発達障害とは 8年間で44倍増 島の子どもたちを最もよく知る医師の証言 原因をめぐる論争 1通のメールから始まった 論より証拠、データより現場 第二章 命の水が危ない 農薬に汚染されていた宮古島の水 「汚れた水は洗っても使えない」 大規模地下ダムの建設 行政の検査の死角 ミツバチの大量死の原因 宍道湖のウナギが激減 EUを動かした日本の論文 重い腰を上げた行政 宮古島でもミツバチが減っていた 養殖エビ全滅との関係 第三章 PFAS列島 地下水を汚染する永遠の化学物質 評判の深層地下水 夢のような素材 多摩地区の深層地下水を採取 日米地位協定の壁 PFAS汚染列島 突出する大阪 第四章 「令和の水俣病」 苦しむPFAS汚染の”被害者” 大規模な血液検査 「水俣病を思い出す」 日本には安全指標がない 800人分のデータ 東のPFOS、西のPFOA 企業にお伺いを立てる行政 立ち上がる市民 第五章 消えた「日本最後の清流」 見えない、川の汚染 ノリがまったく採れなくなった 「日本最後の清流」に起きた異変 ミスター捕鯨の登場 東京湾を上回る汚さ 四万十川には無数の「ダム」がある 釣り人が気づいた異変 水辺の監視人 汚染されていた東北の米どころ 人工芝が槍玉に 脱マイクロプラスチックへ動き出す欧米 良識頼みの日本政府 第六章 農薬天国 緩い規制で化学物質の吹き溜まりと化す日本 日本を目指す成長ホルモン剤入り牛肉 日本は緩和、EUは強化 EUの後を追う米国 日本より厳しいアジアの国々 「緩すぎる」PFASの安全基準 農薬と同じ構図 初の脱PFAS五輪 第七章 規制強化を阻むもの 予防原則の欠如とコーポラトクラシー 無作為が起こした薬害エイズ事件 予防原則の歴史 水俣病との縁 エビデンス至上主義 環境省の自己矛盾 政治主導が目立つ欧米 裁かれる側が自らを裁く不思議 EUパブコメ事件 コーポラトクラシー 日本と好対照のドイツ 第八章 きれいな水は取り戻せるか トキの劇的復活 赤トンボやホタルも復活 空を舞うコウノトリ 農協とダーウィンの進化論 いすみ市モデル 見通せないPFAS汚染の解決策 世論が変えたダイオキシン規制 「おわりに」に代えて 水の汚染と日本人の国民性 米国人の企業観 PFAS関連企業を襲う訴訟の嵐 企業に寛容な日本 政治と国民の距離が近い米国 お上意識の罪 メディアの責任
価格・在庫は表示時点のものです。最新情報は各販売元にてご確認ください。